コンテンツにスキップ

関直彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
関直彦

関 直彦(せき なおひこ、1857年9月4日安政4年7月16日) - 1934年昭和9年)4月21日)は、日本のジャーナリスト政治家弁護士東京日日新聞社長、衆議院議員貴族院議員

経歴

[編集]

江戸紀州藩士関平兵衛の次男として生まれる。1883年東京大学法学部法律科を卒業後、東京日日新聞入社。東京専門学校英吉利法律学校の各講師、東京日日新聞記者、日報社社長などを務め、後に弁護士となり東京弁護士会長も務めた。さらに、東京日日新聞・大阪日日新聞帝国石油の各社長などを歴任。

政界にも進出し、麹町区会議員、東京市会議員、同参事会員、東京府会議員を歴任。1890年7月、第1回衆議院議員総選挙に和歌山県第3区から出馬し当選。その後、第2回総選挙第6回総選挙は和歌山の選挙区で当選し、第9回から第15回総選挙は東京府の選挙区で当選し、衆議院議員を通算10期務めた。この間、第13代衆議院副議長、立憲国民党幹事長、同総務を歴任。

1927年4月18日、貴族院勅選議員に任じられ[1]同和会に属し死去するまで在任した。多磨霊園に胸像が建っているが、墓所は高円寺にある。なお、胸像の説明板などは剥がされており、おそらく戦時中の金属供出で取られたものと思われる。

栄典

[編集]

著書

[編集]

単著

[編集]
  • 『立憲王道論・立憲宰相論・立憲政治の人民』日報社、1888年12月。NDLJP:783778 
  • 『衆議院議員撰挙法』三省堂、1889年2月。NDLJP:789343 
  • 『議院法』三省堂、1889年2月。NDLJP:2385865 NDLJP:2387846 
  • 『大日本帝国憲法』三省堂、1889年2月。NDLJP:1081713 NDLJP:2385894 NDLJP:2387817 
    • 『大日本帝国憲法 明治22年』(復刻版)信山社出版〈日本立法資料全集 別巻 383〉、2006年1月。ISBN 9784797249491 
  • 『七十七年の回顧』三省堂、1933年10月。NDLJP:1058065 
    • 『七十七年の回顧』(修正再版)三省堂、1933年10月。NDLJP:1211074 
    • 『七十七年の回顧 伝記・関直彦』大空社〈伝記叢書 121〉、1993年6月。ISBN 9784872364200 

翻訳

[編集]
  • 『オースチン氏法理学』関直彦、1884年3月。 
    • 『オースチン氏法理学 1』錦森閣、1888年3月。NDLJP:786152 
    • 『オースチン氏法理学 2』錦森閣、1888年3月。NDLJP:786153 
    • 『オースチン氏法理学 上巻』(復刻版)信山社出版〈日本立法資料全集 別巻 381〉、2006年1月。ISBN 9784797249460 
    • 『オースチン氏法理学 下巻』(復刻版)信山社出版〈日本立法資料全集 別巻 382〉、2006年1月。ISBN 9784797249477 
  • ビーコンスフヰールド『春鴬囀 政党余談絵入 第1篇』関直彦、1884年3月。NDLJP:896939 
  • ビーコンスフヰールド『春鴬囀 政党余談絵入 第2篇』関直彦、1884年4月。NDLJP:896940 
  • ビーコンスフヰールド『春鴬囀 政党余談絵入 第3篇』関直彦、1884年6月。NDLJP:896941 。 
  • ビーコンスフヰールド『春鴬囀 政党余談絵入 第4篇』関直彦、1884年6月。NDLJP:896942 
    • ビーコンスフヰールド『春鴬囀 政党余談絵入』関直彦、1885年11月。NDLJP:896943 
    • ビーコンスフィールド『春鴬囀 政党余談絵入』雄松堂書店〈明治初期翻訳文学選 第2期〉、1982年1月。 
  • ブルーム『英国訴訟法註釈』石川治兵衛、1886年2月。NDLJP:795096 
    • ブルーム『英国訴訟法註釈』(復刻版)信山社出版〈日本立法資料全集 別巻 380〉、2005年12月。ISBN 9784797249453 
  • 『開巻驚奇 西洋復讐奇談 前編』金港堂、1887年4月。NDLJP:897009 

脚注

[編集]
  1. ^ 『官報』第89号、昭和2年4月19日。
  2. ^ 『官報』号外「叙任及辞令」1915年11月10日。

参考文献

[編集]
  • 上田正昭他『日本人名大辞典』講談社、2001年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』1990年。
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy