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関根勤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
関根せきね つとむ
本名 関根 勤[注釈 1]
ニックネーム ラビー
別名義 ラビット関根(旧芸名)
生年月日 (1953-08-21) 1953年8月21日(71歳)
国籍 日本の旗 日本
出身地 日本の旗 日本東京都港区
血液型 A型
身長 168 cm
言語 日本語
方言 標準語首都圏方言
最終学歴 日本大学法学部
師匠 萩本欽一(弟子入りはしていない)
出身 ぎんざNOW!
コンビ名 コサキン(正式なコンビではない)
相方 小堺一機
芸風 コントモノマネ
など
事務所 浅井企画
活動時期 1974年 -
同期 明石家さんま
オール阪神・巨人
島田紳助
桂小枝
現在の代表番組 ミライ☆モンスター
など
過去の代表番組 カックラキン大放送!!
欽ちゃんのどこまでやるの!?
コサキンDEワァオ!
笑っていいとも!
さんまのSUPERからくりTV
ペットの王国 ワンだランド
他多数
配偶者 既婚
親族 関根麻里(長女)
K(麻里の夫)
公式サイト プロフィール
受賞歴
テンプレートを表示
関根 勤
YouTube
チャンネル
活動期間 2022年3月19日 -
ジャンル 芸能
登録者数 20.6万人
総再生回数 6238万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年6月12日時点。
テンプレートを表示

関根 勤(せきね つとむ、1953年昭和28年〉8月21日[1] - )は、日本お笑いタレントコメディアン俳優歌手司会者YouTuber。旧芸名はラビット関根東京都港区出身[1]浅井企画所属。娘はタレント関根麻里

所属事務所の後輩で長年の親友でもある小堺一機とのコンビは、コサキンとして知られている。

来歴

4人兄弟の末っ子(兄2人に姉1人)として生まれる。父は東京消防庁勤務の消防士で、謹厳実直な家庭だったと回想している。「勤」の名前の由来は、関根が生まれた年(1953年)が父にとって続25年目の年に当たったことに由来する[2]。幼少時代は奔放かつ我が儘であり、父にはよく「勤、怒鳴るなよ」と窘められていた[3]

港区立高輪台小学校港区立高松中学校東京都立八潮高等学校を経て、日本大学法学部管理行政学科に入学(実家最寄りの明治学院大学法学部が第一志望だったが不合格)。大学ではお笑い好きの仲間4人[注釈 2]と「目黒五人衆」を結成し都内でライブ活動を行うが[4]、大学3年次の1974年の夏休みにグループは解散[5][6]。その後、同年出演したTBSぎんざNOW!』の「しろうとコメディアン道場」で5週連続勝ち抜き、初代チャンピオンとなる。その時の審査員の一人だった浅井企画社長・浅井良二に見出され、芸能界デビューを果たす。コサキンビデオ『マントヒヒ』内での回想によれば、放送後に浅井社長と川岸副社長に呼び止められ、近くの喫茶店で詳細について話し合ったという。プロの芸人になるつもりはなかったことから回答を渋っていたが、それまで沈黙していた浅井が「君なら出来る! 君なら出来るよ! ウチはコント55号を育てたんだから。明日の朝10時に事務所に来なさい!太陽神戸銀行の横!」と一方的に捲し立てると、直ぐさま川岸を連れて帰ってしまった。呆気にとられたが、翌日に事務所を訪れると、そこには浅井が契約書を持って待ち構えていた[注釈 3][7]。当時まだ大学に在学中だったため、当初は卒業までの一年半だけ所属するつもりだった[5]。また、関根には自分と同じように消防署員になって欲しいと思っていた父親からは猛反対され、芸能界入りの条件として浅井に直接「公務員と同じ位の給料を保証してくれ」と要請していたという[8]

プロデビューに際して、TBSラジオヤングタウンTOKYO 桂三枝の大放送』の前説を務めていた縁で、パーソナリティ桂三枝(現:六代目桂文枝)1975年干支であるに因み「ラビット関根」という芸名を名付けた。この芸名は、売れなければ翌年はに因んだ「ドラゴン関根」に、さらに次の年はから「スネーク関根」に…と改名し、十二支すべて芸名にしても芽が出なければ芸人をあきらめろ、という洒落も込められていた[9]千葉真一ジャイアント馬場長嶋茂雄など、これまでやり手のいなかった人物のモノマネで次第に注目される[10]

日本テレビ系列の『カックラキン大放送!!』では、「バカバカしいと思うなよ。やってる本人、大真面目!」と歌いながら披露する「カマキリ拳法」[注釈 4][13]、「田村正和拳法」などのシュールかつ特異なネタを編み出した。さらにテレビ朝日系列の『欽ちゃんのどこまでやるの!?』に、事務所の後輩で親友でもある小堺一機と組んだ「コサキン」(当初は「コサラビ」)のコンビで出演し、「クロコとグレコ」で人気を博した。また1983年に、同番組で共演した事務所の先輩・萩本欽一の指示で、芸名を本名の関根勤に改めた[14]1985年にはフジテレビ系列森田一義アワー 笑っていいとも!』にレギュラー出演を開始し、全国区の知名度を得る。

同じく1985年から、小堺主演の舞台『小堺クンのおすましでSHOW』に出演。1989年には自らを座長とした舞台『カンコンキンシアター』を開始させ[注釈 5]、テレビ以外にも活動の幅を広げる。また、コサキンコンビでメインパーソナリティーを務めたTBSラジオの番組『コサキンDEワァオ!』は、1981年の放送開始以来放送時間や番組タイトルを変えながら、深夜番組としては驚異の27年半という記録を打ち立てた長寿番組となった(2009年3月をもって放送終了)。同番組からは小堺との共著を含む数十冊の著書の他、「コント劇場」のビデオ、CD-ROMなどが出版されたり、人気コーナー「似てねェモノマネ」で、現在の芸風の基盤であるモノマネの世界を作り上げる。

2010年代以降もバラエティ番組を中心に第一線で活躍、ターゲットをごく一部に絞るような独特のモノマネやコメントで、老若男女問わず根強い人気を維持している。

2015年5月23日に、初監督作品映画『騒音』が公開[15]

2016年4月、TBS系『サタデープラス』の企画ロケで受けた心臓の検査で「冠動脈狭窄」と診断され、翌月の5月2日にステント手術を受けていたことを21日に『サタデープラス』で明かした[16]

2022年5月9日YouTube公式チャンネル「関根勤チャンネル」を開設[17]2023年2月6日にはチャンネル登録者数が10万人を突破した[18]

芸風

テレビにおいては、クイズ番組やクイズコーナーなどでボケ回答をしたり、一部のファンに的を絞ったマニアックな喩えを披露する。ラジオや舞台ではシュールでナンセンスなコントを好んで演じる。また小堺と組んでコントをする際は、ほとんど関根がボケを担当。『カンコンキンシアター』では、何かにつけてすぐ服を脱ぎ、また、脚本でもシュール、マニアックホモネタ、エロティックネタも構わずに使用するなど、馬鹿馬鹿しくてマニアックな「クドい」芸風を指向している。

特徴のある人物を何かに見立ててイジる「見立て芸」を得意としており[19]、『笑っていいとも!』の休暇時期恒例コーナー「身内自慢コンテスト」[注釈 6]の進行を務める際の“紹介者イジり”[注釈 7]は、同番組では毎回の恒例であった。

モノマネ

関根は幼少時よりテレビっ子であり、モノマネも観察眼から自然に身についたものと述懐している。『ぎんざNOW!』出演時、関根のモノマネのレパートリーがあまりに多岐に渡っていたことから、番組のルールが急きょ勝ち抜き制に変わった逸話を持つ[5]

千葉真一大滝秀治長嶋茂雄ジャイアント馬場からは公認されており、千葉[13]・長嶋・馬場の熱狂的なファンでもあり、みうらじゅんからも「関根さんのモノマネは対象となる人への敬愛が満ち溢れている」と評している[13]不文律として「亡くなった人をネタにしない」というものがあり、ラジオ番組においても、故人を元にしたネタは採用されない。馬場が亡くなった時、「馬場さんのモノマネは封印する」と宣言したが、後に軟化している。モノマネする人物を自ら名乗って“保険”を掛けることが多いが、大滝秀治の場合、台詞の冒頭で「ひでじ」を連呼したことにより、正しい名前の読みが浸透した(それ以前は、「しゅうじ」と読み間違えられることが多かった)。長年「モノマネする側」だったが、後にものまねタレントのコージー冨田にモノマネされるようにもなった。一方でキダ・タローのものまねについては、関根曰く、関西弁イントネーションが苦手でその再現に苦労し、それでも似てないが“インチキ関西弁”で人気があったということで、そんな時にキダ本人の前でものまねを披露する機会があり、いざそれを演じたところ「二度とやらないでください」とキダから直接NGがあったという[20]

レパートリー

※五十音順

女人評論家

若いころから「女人鑑定家」やら「女人評論家」などと自称するほどのアイドルマニアの側面があり、ラジオではその手の女性がゲスト出演してくれる度に、小堺と共に浮かれてはリスナーたちに翌週の餌食にされるのがお約束であった。下ネタが御法度の欽ちゃんファミリーにおいて、関根だけは時折下ネタも話題にする。

女性の好みに関しては「熱しやすく冷めやすい」性格であり、一途ではない。リア・ディゾンは「もう人のものになっちゃった」と諦め、できちゃった結婚したことに対しても「自分に対するけじめがない」と苦言を呈していた。優香本仮屋ユイカの大ファンで、「優香の子供になりたい」もしくは「優香の中から生まれてきたい」と妄想を膨らませている[21]東海テレビの番組『スイッチ!』ではユイカの妹・本仮屋リイナアナウンサーとの3人旅が実現した[22]

人物

お笑い

森田一義アワー 笑っていいとも!』に男女合わせた全レギュラーの中で、司会のタモリを除いて歴代最長の29年間出演した(1985年4月から2014年3月の番組終了時まで)。

ラジオ』や「舞台」では、裏関根と呼ばれる毒舌でマニアックな面も発揮している。テレビでは同業者を悪く言うことはまずないが、ラジオや舞台では遠慮が無い。

師匠筋にあたる萩本欽一からは、デビュー当初は「俺はお前は嫌い、お前なんかと仕事したくない」と厳しい対応をされ[23]、約7年もの間萩本に門前払いをされた[24]。関根は萩本の態度に落ち込むよりも「正直な人だな、俺の芸風が嫌いなんだな」と驚いたが、実際には「最初に俺が優しいと、お前らは『大丈夫だ、芸能界』と思ってしまう」と危惧した萩本が、関根や小堺一機に厳しく接したものであった[23]。萩本は『カックラキン大放送!!』での関根のカマキリ拳法を初めて観た際に「ちょっとやばいな、なるべく近寄りたくない」と感じ、その印象が払拭されるまでに時間がかかった、と回想している[注釈 9]

萩本との対面が叶ってからは、初めて萩本宅に招かれた際に3時間ほど即興芝居などを徹底的に仕込まれたり[24]、普段から無茶振りをされたりなど、萩本との日常生活が全てお笑いの修行だったと振り返っている[25]。関根が『欽ちゃんのどこまでやるの!?』などの番組に出演するようになってからは、萩本は「100万円を持っていたらその札束を見せびらかしているような芸」という例えで関根のオーバーアクションをたしなめたことはあったが[26]、小堺と同様に番組のリハーサルにて演技指導をすることがなくなった。後に、関根が萩本にその理由を尋ねたところ、萩本は「僕がアドバイスしたら、君たちは萎縮するから」と返答し、「人間性まで見抜かれていた」と脱帽した[14]

こうした経緯もあり、関根も基本的には後輩への厳しいダメ出しや苦言をせず、求められない限りは芸に対してアドバイスはしない[27]。一方で、「後輩たちの糧になるなら、いくらでも褒める」としている[28]。バラエティ番組を1日に4~5時間視聴してお笑いを研究しており、番組の感想を出演者に伝えて褒めることも多い。関根は「(子供のころから)芸人を尊敬しているし、ファンのままなので、頑張ってほしいと思って声をかける」と語っている[27]

ただし、2019年11月2日放送の『FNS27時間テレビ』内の『さんまのお笑い向上委員会』にて、爆笑問題太田光鬼越トマホークのネタを遮り、フジテレビの社長まで倒すという暴走をした際には、CM中に関根が太田を「全部間違ってる」と叱り、関根をよく知る明石家さんまを「関根さんがここまで言うのは滅多にない」と言わしめた[29]。後に関根は『爆笑問題の日曜サンデー』にゲスト出演。関根が太田に「(太田の芸風として)1回目(のボケ)は正しいから、全部ではなく9割間違っていた」「俺もああいうこと(ネタの暴走)はあるし、カマキリ拳法のころは間違っていた」と語り、二人は和解した[30]

時々弟子志望の若者が訪ねてくるが、「弟子になると芸ではなく弟子のプロになって終わってしまう」という理由で断り、「弟子はいらないけど後輩になってくれるのは大歓迎」と、自身が所属する浅井企画の主催オーディションやセミナーへ行くように勧めている。過去の弟子入り志願者には、パックンマックンマックンがいる[31]

温厚な人柄で知られているが、20代のころに「世界ふしぎ発見」に出演した際に、スタッフに中学の嫌な先輩がおり、そのスタッフの態度が気に入らず、番組のノリにもついていけなかったため、本番中ほとんどしゃべらず、スーパーひとしくんを番組スタッフの指示を無視して賭けて正解し優勝してしまったため、優勝賞品をもらえず、その後、「世界ふしぎ発見」に全く呼ばれなくなった[32]

かつて傍若無人なテレビスタッフを見てきた経験から、共演者を立てて彼らが注目されるように心掛けている[27]。「パスが上手い」「共演した後輩が活かされる」という意味で「リオネル・メッシのような芸人」になることを目標にしている[33]

コサキンのラジオ番組では、好き勝手な歌詞の替え歌を200曲以上披露しており、リスナーから好評を博した。また、他のタレントとユニットを組んで歌のCDを発売したこともあるが、「CDを出したのはレコード会社の人に上手く乗せられちゃった。若気の至りだった」と語っている。

趣味・嗜好

モノマネのレパートリーである千葉真一[13][34]ジャイアント馬場長嶋茂雄や、東方神起、『モンティ・パイソン』の熱狂的なファンである。千葉真一は千葉のデビュー作『新 七色仮面』から千葉の作品を全て観賞している。東方神起は楽曲のみならず彼らの人間性も高く評価している。メンバーのジュンスジェジュン(現・JYJ)のモノマネを早くから習得したり、自らを6人目のメンバー「ツトン」と自称している。次第に番組などで共演する機会も増え、彼らの4作目のアルバム『The Secret Code』に同梱されているDVDでは、副音声にメンバーとのトークが収録されている。また、KARAのファンでもある[35]

親友の小堺と同様、関根もかなりの映画マニアである。『関根勤のサブミッション映画館』をはじめ、数冊の映画関連本を著しており、2010年1月より、映画専門チャンネルスター・チャンネルで『関根勤 映画の時間』というレギュラー番組を持っている。ブルース・リー主演の映画『燃えよドラゴン』を33回も劇場で観たが、あまりに見過ぎたため、劇中で悪の親玉・ハンの動かないはずの左手の義手が、世界各地から訪れた武道家たちを「ようこそ」と招き入れた際に動いていたという撮影上のミスにまで気付いてしまったほどである[36]

芸能界でも指折りの格闘技通であり、K-1のリングアナウンサーや解説などの格闘技の仕事も多くこなしている。パンクラスでただ一度行われた船木誠勝鈴木みのる戦も観戦しており、試合評を格闘技雑誌に発表している。先見の明もあり、オランダで活躍していたものの日本では評価・知名度とも低かった佐藤嘉洋をK-1プロデューサー・谷川貞治に推薦した。

自分で行うスポーツとしてはゴルフを得意とし、ハンディ9の実力を持つ[37]。ゴルフ仲間には、『さんまのSUPERからくりTV』で共演していた長嶋一茂などがいる。

食べ物に関してはカレー好きであり、特に新宿・中村屋銀座ナイルレストランのカレーがお気に入り。また、同じくカレー好きなゴスペラーズ黒沢薫に中村屋限定のカキカレーを紹介したり[38]2009年2月には黒沢と共に「ボンカレーネオ誕生祭」に出演し、初代ボンカレーについて熱く語った[39]。さらに同年9月8日には「ボンカレースマイルプロジェクト」がスタート、関根が初代C・B・O(チーフボンカレーオフィサー)に就任した。他にも、セブン-イレブンからは関根プロデュースにより、同年5月に「関根式チキンカレー(欧風)」が、7月に「関根式チキンカレー(インド風)」が、10月にも、カレーでの経験を生かした「関根式ハヤシライス」がイトーヨーカドーで発売された(いずれも販売終了)[40]

一方、苦手な食べ物としてはキュウリを挙げており、『コサキンDEワァオ!』でも度々ネタにしていた。理由は「食べると寂しい気持ちになる」としている。ツナサンドなどに含まれるみじん切りのキュウリも苦手だが、ピクルス奈良漬けなど味をつけて加工したキュウリは食べられる[41][42]。関根が出演した『烈車戦隊トッキュウジャー』では、監督のひとりの加藤弘之が関根のファンだったため、関根の演じた役柄の「車掌」にキュウリ嫌いという設定が盛り込まれていた。『とんねるずのみなさんのおかげでした』の「新・食わず嫌い王決定戦」では、缶詰みかん砂肝、鶏皮、青柳なども嫌いと告白、関根のYouTubeチャンネルでは、「ミントが嫌だったり、それから…大葉がダメだったりセロリもダメなんですよ。豚の脂身もダメで(中略)モツも食えないし」と語っている[41][42]。また、酒は全く飲めない[43]

家庭

かつてコサキンのラジオ本のタイトルになったことがある妻とは恋愛結婚。「女房に片思い」「永遠の片想い」と言って憚らないほどの愛妻家である。それを物語るエピソードとして、ある時タモリに左手の結婚指輪を見せ、「これ(指輪)は、何があっても家族を守る、という覚悟の印なんです」と語ったことがある[44]

結婚した理由について聞かれた際、「親父になりたかったから」と答えた[45]

コサキンの番組では娘・麻里との幼少時代からのエピソードが、必ず話題に上がるほどの娘思いでもある。日本ファーザーズ・デイ委員会主催の「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」を2002年に受賞し、オリコンの調査による「理想の親子ランキング」では、2008年から2012年まで5年連続1位を獲得して殿堂入りになった[46]。親子のコミュニケーションを何よりも大事にし、一人っ子で弟が欲しかったという麻里のためであり、本人は末っ子でもあり、架空の弟に扮して「弟ごっこ」をしたり、麻里との入浴時に「ケツケツダンス」や「フライング」、「風呂場で寒がるオヤジ」などの遊びを編み出したりとエピソードは数多い。ただし、麻里とは芸能界では安易に共演せず、仕事中は先輩後輩の関係となり、麻里が「芸人になりたい」と言った際に「芸人になる前にしっかり常識や勉強をしなくちゃいけない」と愛娘を海外留学させた。結果的に麻里は大学を飛び級、そして首席で卒業してから芸能界入りを果たしている。

ライル」というオスのゴールデンレトリバーを飼っており、溺愛していた。「ライル」という名前は、番組の企画で元の飼い主であった浅井企画の後輩・ずん飯尾和樹の名字に因んで付けられた(飯(ライス)尾(テイ)→ライステイルの略)。ライルは2015年8月に死去している[47]

麻里が好きな男性のタイプに高田純次と答えたことを「俺の教育は間違えてなかった」と納得した。麻里がKと交際中に明石家さんまが「麻里ちゃんが好きなタイプやわ。面白いし明るいし」と納得しており、関根もKを「好青年で面白くて明るくて優しい。麻里が選んだ人だから間違いはない」とさんまに語った。

最近はその娘に「ちょっとテレビの音量大きいよ」と言われ聴力の衰えを感じている[48]

交友

冒頭でも述べた通り、所属事務所の浅井企画の後輩で、コサキンの相方でもある小堺一機との交友がもっとも有名であり、関根は「小堺くんに出会わなければ今の自分はない」「(小堺は)親友でありライバルであり、パートナーであり、恩人である」と語っている[49](その他の詳細はコサキンの記事を参照)。ほかの浅井企画の後輩芸人も同様に可愛がっており、下戸ではあるが自分から誘って一緒に飲み会に行くことも多い。

萩本欽一には弟子入りをしていないため、萩本とは正式な師弟関係ではない。ただし、『コサキンDEワァオ!』に萩本がゲスト出演した際には、萩本は世間から関根と小堺の師匠と見られていることについて「今となっては気分がいい。(二人が)馬鹿馬鹿しいことやってるし」と満更でもない様子を見せた。関根が「正式な手続きでの弟子入りはないですけども、『欽どこ』を通じて(萩本は)師匠という気持ちがありますから」と語ると、萩本も「それは大きな声で言うべきよ」と冗談めかしながら答え、彼らが師弟に準ずる関係であることを認め合った[注釈 9][26]

みうらじゅんは関根を日本スティーブ・マーティンと評している[13]。みうらは、関根に勧められて千葉真一が主演映画地獄拳シリーズ」を観賞してから意気投合し、「ロックな人でとてもカッコイイ。黙って関根さんについていく」と心酔している[13]

清水ミチコYOU藤井隆とは自他共に認める仲良しグループであり、「四季の会」と題した懇親会を季節ごとに行っていた。内容は基本的に「食事をしながら関根のバカ話・妄想話を聞く会」で、清水が関根へのツッコミ役をしていた[50]。このメンバーで2007年3月1日放送の『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』にも出演した[51]

レギュラー番組で幾度か共演している高田純次とも仲がよく、関根が尊敬する人物に挙げている[52]。高田のDVD『高田純次 適当伝説 〜序章・勝手にやっちゃいました〜』では副音声で高田と対談をした。

明石家さんまとも長きにわたり交友がある。関根が21歳のころに大阪で仕事があった際、マネージャーと「本場のお笑いを見よう」と劇場に行き、さんまの「京子ちゃんシリーズ」というネタを見た関根がその馬鹿馬鹿しさに笑ってしまった。後に『笑っていいとも!』のレギュラーとしてさんまと共演した関根が「京子ちゃんシリーズ」のことを伝えると、さんまも「一人だけ笑ってる人がいた」と関根の存在を憶えていた。そこから親交が深まり、さんまの番組へ関根や浅井企画の後輩芸人が出演するなど友好的な関係を築いている[53]

共演NGについては、関根が千原ジュニアのYouTubeチャンネルの動画に出演した際に「好きじゃないという人はいるが、(関根からは)共演NGにはしない」と語っている[54]。ただし、かつてコサキンのラジオなどにも出演していたルー大柴に関しては、2008年にルーが独立した際に浅井企画とルーの事務所の折り合いが悪化し、以降の共演を果たしていない[55]。なお、『太田上田』への出演時など、関根がルーのエピソードを語ることはある[56]

出演

テレビ番組

現在の出演番組

スペシャル番組

過去の出演番組

NHK・NHK-BS
日本テレビ系列
TBS系列・BS-TBS
フジテレビ系列・BSフジ
テレビ朝日系列
テレビ東京系列
独立局
BS・CS

ラジオ番組

現在の出演番組
過去の出演番組

インターネット配信番組

  • 発掘!ブレイクネタ 芸人!芸人!!芸人!!!(2014年6月1日 - 2015年1月20日、BeeTV
  • K-1 WORLD GP JAPAN以降 公式サポーター(2014年11月 - 、Abema TV
  • 関根勤がニッチなニュースをなでまわす(2016年7月30日、AbemaTV)
    • 関根勤がニッチなアレをなでまわす#2-#4(2016年10月16日・12月11日・18日、AbemaTV)
  • 7.2 新しい別の窓(2018年5月 - 2023年4月、AbemaTV) - 不定期出演
  • シモネタGP2018年5月14日 - 6月4日、10月1日 - 12月3日、AbemaTV) - 審査委員

テレビドラマ

映画

Vシネマ・ナレーション

Vシネマ
ナレーション
  • TDK発見の森シリーズ 関根勤のさんすうメキメキツアー - ハーウィーの声

舞台・イベント

  • 回転海老家族(1984年6月2日・3日、渋谷スタジオDUG) - 芸能生活9周年記念公演。
  • 小堺クンのおすましでSHOW(1985年 - 1989年、シアターアプル) - 第1回 - 第5回まで。
  • カンコンキンシアター(1989年 - 、シアターアプル、東京グローブ座博品館劇場 ほか) - 第6回公演から『クドい!』(第33回公演のみ『クドい!®』)にサブタイトルを統一。
  • 関根勤×柳原可奈子トークライブ「酷白」(2012年 - 、東京グローブ座、日経ホール) - 毎年2月に開催。
  • K-1 WORLD GPシリーズ - リングアナウンサー
  • 日本アカデミー賞 - 第33・34・35回授賞式司会
  • 関根勤チャンネルトークライブ2023「ある意味怖い絶対配信できないここだけの話」(2023年10月7日・8日、 博品館劇場)[66]
  • 関根勤チャンネル 芸能生活50周年記念トークライブ2024〜ある意味怖い 絶対配信できないここだけの話〜(2024年10月6日・11月30日・12月1日 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、博品館劇場)[67][68]
  • BAYFMシン・ラジオプレゼンツ「蝶花楼桃花 かんこん亭きん太(関根勤)親子会」(2025年2月6日予定、なかのZERO 小ホール)[69]

CM

MV

  • HANDSIGN「どうやって想い伝えようか」(2022年)[71]

イメージキャラクター

作品

CD

VHS・DVD

コサキン関連はコサキンDEワァオ!を参照、カンコンキンシアター関連の一部についてはリンク先を参照のこと。

  • 関根勤の中学生税金日記(前橋地区編、館林地区編ほか)[74](1992年、群馬県租税教育推進協議会)VHS(中学校社会科視聴覚教材、非売品) - 関根勤(中学生) 役
  • 関根勤の高校生税金白書[75](1994年、群馬県租税教育推進協議会)VHS(高等学校社会科視聴覚教材、非売品) - 関根勤(高校生) 役
  • カマキリ伝説 <関根勤> 仮(1994年8月、ポニーキャニオン)VHS
    • 関根勤 カマキリ伝説&カマキリ伝説 1 1/2(2003年8月、ポニーキャニオン) - 上記ビデオのDVD化
  • 関根勤の税金版・天国と地獄[76](1995年、群馬県租税教育推進協議会)VHS(社会教育視聴覚教材、非売品) - 関根勤 役
  • 関根勤 カマキリ伝説2(2004年8月、ポニーキャニオン)
  • 関根勤・くりぃむしちゅープレゼンツ!! CGなんかでお笑いを目指しちゃう人のための傾向と対策(2006年10月、TCエンタテインメント
  • お父さん(2007年1月、ソニマ
  • 関根勤カマキリ伝説 クドい!(2008年4月、ポニーキャニオン)
  • 脳格闘家 関根勤の妄想力シリーズ(ポニーキャニオン)「東へ」(2008年7月)
    • 「西へ」(2008年10月)
    • 「南へ」(2009年4月)
    • 「北へ」(2009年6月)
  • 関根勤5ミニッツ・パフォーマンス2 カンコンキンシアター結成20周年突破記念作品「クドい!」(2009年4月、BSフジ・ポニーキャニオン)
  • 未確認中学生X(2013年11月、私立恵比寿中学) - PV監督
  • ダイナマイト関西2014(2014年12月、よしもとアール・アンド・シー) - 特別音声・スペシャルゲスト

著書

映画

  • 騒音』(2015年5月23日公開)- 監督[15]

ダウンロード配信

  • ピンッ・チョス!(2023年5月、M∞CARD) - ラッキィ池田と共演[78]

関連書籍・項目

脚注

注釈
  1. ^ コサキン本『ひとみと悦子』(シンコー・ミュージック ISBN 4401613619 1992年)では、プロフィール欄に平成2年交付の本人の運転免許証が載っているが、「勤」の字が草冠が離れた(「十」を2つ並べた)ものとなっており、免許が当時のワードプロセッサー製である中、この字だけが手書きとなっている。
  2. ^ 現在の柳家小ゑんが仲間の中にいた。
  3. ^ 交渉といっても「はい! これ契約書、よく読んで! ウチは怪しいモノじゃないから読み終わったらサインして!」と捲し立てる浅井に圧倒されてサインをしただけだった。
  4. ^ このネタにおいて、拳法を大げさに繰り出す割には、野口五郎扮する刑事ゴロンボに簡単にやられる、あるいは自滅するという流れは、1975年東映映画『県警対組織暴力』での菅原文太(久能徳松 役)と川谷拓三(松井卓 役)の取調室での暴行シーン(関根曰く、川谷が菅原に食ってかかるが1分後には川谷が全裸になって土下座して号泣している)を「このシーンの落差は凄い」としてこれに着想を得て[11]、更に『空手バカ一代』をテレビで観て、そこで大山倍達の対戦相手に出て来たバリ島のカマキリ拳法の使い手にヒントを得たという[12]。最初、リハーサルでは怒られると思ってこれをやらず、本番でいきなり台本は無かったこのネタを入れてウケたので、毎週やろうということになったという。これをやったのがやり直しの効かない公開方式の番組だったことが功を奏したと評されている[12]
  5. ^ 「カンコンキン」は、関根勤を音読みしたもの。また、同年を最後に『おすまし-』は降板。
  6. ^ 「おーい、そっくりさん!」や「真夏のそっくりさんカーニバル」などとタイトルを変えて行う時期もあった。
  7. ^ 紹介者(一般人)が登場した際に「高2の時に野球部が甲子園に出場しました」などのデタラメなプロフィールを言う。
  8. ^ 関根と小堺がどちらかを担当して、「おすぎとピーコ」としてやることが多い。
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