コンテンツにスキップ

2000年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2000年ナショナルリーグ
チャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
ニューヨーク・メッツ 4
セントルイス・カージナルス 1
シリーズ情報
試合日程 10月11日–16日
観客動員 5試合合計:27万1558人
1試合平均:05万4312人
MVP マイク・ハンプトン(NYM)
NLDS NYM 3–1 SF
STL 3–0 ATL
殿堂表彰者 マイク・ピアッツァ(NYM捕手)
トニー・ラルーサ(STL監督)
チーム情報
ニューヨーク・メッツ(NYM)
シリーズ出場 2年連続6回目
GM スティーブ・フィリップス
監督 ボビー・バレンタイン
シーズン成績 94勝68敗・勝率.580
東地区2位=ワイルドカード

セントルイス・カージナルス(STL)
シリーズ出場 4年ぶり5回目
GM ウォルト・ジョケッティ
監督 トニー・ラルーサ
シーズン成績 95勝67敗・勝率.586
中地区優勝

 < 1999
NLCS
2000

2001 > 

 < 1999
ALCS
2000

2001 > 
ワールドシリーズ

2000年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月3日に開幕した。ナショナルリーグの第31回リーグチャンピオンシップシリーズ(31st National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、11日から16日にかけて計5試合が開催された。その結果、ニューヨーク・メッツ東地区)がセントルイス・カージナルス中地区)を4勝1敗で下し、14年ぶり4回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。

カージナルスが地区シリーズアトランタ・ブレーブスに勝利したため、1990年以来10年ぶりに、ブレーブスが出場しないナショナルリーグ優勝決定戦となった[1]。メッツとカージナルスがポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は9試合対戦し、メッツが6勝3敗と勝ち越していた[2]シリーズMVPには、優勝を決めた第5戦で完封勝利を挙げるなど、2試合16.0イニングで2勝0敗・防御率0.00という成績を残したメッツのマイク・ハンプトンが選出された。しかしメッツは、ワールドシリーズではアメリカンリーグ王者ニューヨーク・ヤンキースに1勝4敗で敗れ、14年ぶり3度目の優勝を逃した。

カージナルスの敗退が決まった10月16日、同球団本拠地ミズーリ州セントルイスの近郊で軽飛行機の墜落事故があり、搭乗していた現職州知事メルヴィン・ユージーン・カーナーンが死亡した。このとき地元メディアは、翌17日に同市内ワシントン大学で開催される大統領選挙の第3回公開討論会、およびニューヨーク州ニューヨークでの今シリーズに取材陣を多く割いていたため、カーナーンの死についての対応が遅れたとされる[3]

試合結果

[編集]

2000年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月11日に開幕し、途中に移動日を挟んで6日間で5試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月11日(水) 第1戦 ニューヨーク・メッツ 6-2 セントルイス・カージナルス ブッシュ・スタジアム
10月12日(木) 第2戦 ニューヨーク・メッツ 6-5 セントルイス・カージナルス
10月13日(金) 移動日
10月14日(土) 第3戦 セントルイス・カージナルス 8-2 ニューヨーク・メッツ シェイ・スタジアム
10月15日(日) 第4戦 セントルイス・カージナルス 6-10 ニューヨーク・メッツ
10月16日(月) 第5戦 セントルイス・カージナルス 0-7 ニューヨーク・メッツ
優勝:ニューヨーク・メッツ(4勝1敗 / 14年ぶり4度目)

第1戦 10月11日

[編集]
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ニューヨーク・メッツ 2 0 0 0 1 0 0 0 3 6 8 3
セントルイス・カージナルス 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 9 0
  1. 勝利マイク・ハンプトン(1勝)  
  2. 敗戦ダリル・カイル(1敗)  
  3. 本塁打
    NYM:トッド・ジール1号ソロ、ジェイ・ペイトン1号2ラン
  4. 審判
    [球審]ブルース・フローミング
    [塁審]一塁: ティム・チダ、二塁: エド・ラピュアーノ、三塁: デイル・スコット
    [外審]左翼: デイナ・デムス、右翼: スティーブ・リプリー
  5. 夜間試合 試合時間: 3時間8分 観客: 5万2255人 気温: 69°F(20.6°C)
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ニューヨーク・メッツ セントルイス・カージナルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 T・ペレス 1 F・ビーニャ
2 E・アルフォンゾ 2 E・レンテリア
3 M・ピアッツァ 3 J・エドモンズ
4 R・ベンチュラ 4 E・デービス
5 T・ジール 5 W・クラーク
6 B・アグバヤニ 6 C・ヘルナンデス
7 J・ペイトン 7 J・ドリュー
8 M・ボーディック 8 P・ポランコ
9 M・ハンプトン 9 D・カイル
先発投手 投球 先発投手 投球
M・ハンプトン D・カイル

第2戦 10月12日

[編集]
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ニューヨーク・メッツ 2 0 1 0 0 0 0 2 1 6 9 0
セントルイス・カージナルス 0 1 0 0 2 0 0 2 0 5 10 3
  1. 勝利ターク・ウェンデル(1勝)  
  2. セーブアーマンド・ベニテス(1S)  
  3. 敗戦マイク・ティムリン(1敗)  
  4. 本塁打
    NYM:マイク・ピアッツァ1号ソロ
  5. 審判
    [球審]ティム・チダ
    [塁審]一塁: エド・ラピュアーノ、二塁: デイル・スコット、三塁: デイナ・デムス
    [外審]左翼: スティーブ・リプリー、右翼: ブルース・フローミング
  6. 夜間試合 試合時間: 3時間59分 観客: 5万2250人 気温: 74°F(23.3°C)
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ニューヨーク・メッツ セントルイス・カージナルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 T・ペレス 1 F・ビーニャ
2 E・アルフォンゾ 2 E・レンテリア
3 M・ピアッツァ 3 J・エドモンズ
4 T・ジール 4 F・タティス
5 R・ベンチュラ 5 W・クラーク
6 B・アグバヤニ 6 S・ダンストン
7 J・ペイトン 7 R・ランクフォード
8 K・アボット 8 E・マレーロ
9 A・ライター 9 R・アンキール
先発投手 投球 先発投手 投球
A・ライター R・アンキール

第3戦 10月14日

[編集]
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
セントルイス・カージナルス 2 0 2 1 3 0 0 0 0 8 14 0
ニューヨーク・メッツ 1 0 0 1 0 0 0 0 0 2 7 1
  1. 勝利アンディ・ベネス(1勝)  
  2. 敗戦リック・リード(1敗)  
  3. 審判
    [球審]エド・ラピュアーノ
    [塁審]一塁: デイル・スコット、二塁: デイナ・デムス、三塁: スティーブ・リプリー
    [外審]左翼: ブルース・フローミング、右翼: ティム・チダ
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後4時21分 試合時間: 3時間23分 観客: 5万5693人 気温: 76°F(24.4°C)
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
セントルイス・カージナルス ニューヨーク・メッツ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 F・ビーニャ 1 T・ペレス
2 E・レンテリア 2 E・アルフォンゾ
3 J・エドモンズ 3 M・ピアッツァ
4 W・クラーク 4 R・ベンチュラ
5 R・ランクフォード 5 T・ジール
6 F・タティス 6 B・アグバヤニ
7 J・ドリュー 7 J・ペイトン
8 C・ヘルナンデス 8 M・ボーディック
9 A・ベネス 9 R・リード
先発投手 投球 先発投手 投球
A・ベネス R・リード

第4戦 10月15日

[編集]
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
セントルイス・カージナルス 2 0 0 1 3 0 0 0 0 6 11 2
ニューヨーク・メッツ 4 3 0 1 0 2 0 0 X 10 9 0
  1. 勝利グレンドン・ラッシュ(1勝)  
  2. 敗戦ダリル・カイル(2敗)  
  3. 本塁打
    STL:ジム・エドモンズ1号2ラン、ウィル・クラーク1号ソロ
  4. 審判
    [球審]デイル・スコット
    [塁審]一塁: デイナ・デムス、二塁: スティーブ・リプリー、三塁: ブルース・フローミング
    [外審]左翼: ティム・チダ、右翼: エド・ラピュアーノ
  5. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時2分 試合時間: 3時間14分 観客: 5万5665人 気温: 76°F(24.4°C)
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
セントルイス・カージナルス ニューヨーク・メッツ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 F・ビーニャ 1 T・ペレス
2 E・レンテリア 2 E・アルフォンゾ
3 J・エドモンズ 3 M・ピアッツァ
4 W・クラーク 4 R・ベンチュラ
5 R・ランクフォード 5 T・ジール
6 F・タティス 6 B・アグバヤニ
7 J・ドリュー 7 J・ペイトン
8 C・ヘルナンデス 8 M・ボーディック
9 D・カイル 9 B・ジョーンズ
先発投手 投球 先発投手 投球
D・カイル B・ジョーンズ

第5戦 10月16日

[編集]
映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
4回裏二死満塁、トッド・ジールが走者一掃の適時二塁打を放ちメッツが6点差に突き放す(42秒)
9回表、マイク・ハンプトンが代打リック・ウィルキンスを中飛に打ち取り試合終了、メッツのリーグ優勝が決定(1分58秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
セントルイス・カージナルス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2
ニューヨーク・メッツ 3 0 0 3 0 0 1 0 X 7 10 0
  1. 勝利マイク・ハンプトン(1勝)  
  2. 敗戦パット・ヘントゲン(1敗)  
  3. 審判
    [球審]デイナ・デムス
    [塁審]一塁: スティーブ・リプリー、二塁: ブルース・フローミング、三塁: ティム・チダ
    [外審]左翼: エド・ラピュアーノ、右翼: デイル・スコット
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時22分 試合時間: 3時間17分 観客: 5万5695人 気温: 57°F(13.9°C)
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
セントルイス・カージナルス ニューヨーク・メッツ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 F・ビーニャ 1 T・ペレス
2 P・ポランコ 2 E・アルフォンゾ
3 J・エドモンズ 3 M・ピアッツァ
4 E・デービス 4 R・ベンチュラ
5 W・クラーク 5 T・ジール
6 E・レンテリア 6 B・アグバヤニ
7 R・ランクフォード 7 J・ペイトン
8 C・ヘルナンデス 8 M・ボーディック
9 P・ヘントゲン 9 M・ハンプトン
先発投手 投球 先発投手 投球
P・ヘントゲン M・ハンプトン

脚注

[編集]
  1. ^ "After the Fall, the Braves Have All Winter," The New York Times, October 9, 2000. 2021年5月16日閲覧。
  2. ^ "Head-to-Head Records," Baseball-Reference.com. 2021年5月16日閲覧。
  3. ^ Ian Christopher McCaleb / CNN, "Carnahan death casts shadow over last presidential debate," CNN.com, October 18, 2000. 2021年5月16日閲覧。

外部リンク

[編集]
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy