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RISKY (アルバム)

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B'z > 作品リスト > RISKY (アルバム)
『RISKY』
B'zスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル BMGビクター
プロデュース 松本孝弘
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1990年度年間26位(オリコン)
  • 1991年度年間10位(オリコン)
  • 1992年度年間50位(オリコン)
ゴールドディスク
  • クワドラプル・プラチナ(日本レコード協会[1]
  • B'z アルバム 年表
    • RISKY
    • (1990年)
    『RISKY』収録のシングル
    1. Easy Come, Easy Go!
      リリース: 1990年10月3日
    2. 愛しい人よGood Night...
      リリース: 1990年10月24日
    テンプレートを表示

    RISKY』(リスキー)は、日本音楽ユニットB'zが1990年11月7日にBMGビクターからリリースした4作目のオリジナル・アルバム。このアルバムは、後にBMGルームス(現:VERMILLION RECORDS)の設立に伴い、発売権がBMGルームスに移行している。

    概要

    [編集]

    B'z初の、シングルと同時発売ではない単独アルバム作品[注 1]

    1990年10月4日から翌年2月10日にかけて、アルバムツアー『B'z LIVE-GYM '90-'91 "RISKY"』が行われ、その最中に発売された。

    アルバムタイトル「RISKY」には「危険(リスク)を冒してでも『とあるもの』を手に入れる」という意味が込められている[2]。松本は「いい意味で期待を裏切らないといけない」とコメントした。

    ハードロックサウンドとデジタルビートの融合を試みたアルバム。90年代初頭のB'zは打ち込みを多用したダンスビート路線が主流だったが、本作が同路線としては現時点で最後のアルバム。ミックスマスタリングマドンナスティーヴィー・サラスを手がけたジェイソン・コーサロを起用しており、過去の作品よりサウンドがハードになっている。また、各曲の曲間がほとんど無い。

    表・裏ジャケットの「B'z」のロゴマークは先行シングル『Easy Come, Easy Go!』と『愛しい人よGood Night...』で使用されたもの。『RISKY』のロゴも今回の「B'z」ロゴとトータルでデザインされ、『RISKY』ロゴ上部の凹みに「B'z」マークが配置できるようになっている。初回盤のみブックレット(写真集)、ブックレットとCDケースを入れるプラスティック製のスリーブケース、オリジナルテレホンカード応募券、1stビデオ『FILM RISKY』予約券が付属している[3]

    前作『BREAK THROUGH』の後に発売されたシングルのうち「BE THERE」と「太陽のKomachi Angel」は未収録となった。なお、7thアルバム『The 7th Blues』までは直近に発売されたシングル1作のみの収録だったが、アルバム収録曲として制作された「愛しい人よGood Night...」が急遽シングルカットされたため、本作のみ先行シングルが2作存在する。

    本アルバム[注 2]から、松本はサウンドプロデュースのみならず、全面プロデュースを手掛けている。

    映像作品『FILM RISKY』には本作のプロモーション・ビデオに加え、レコーディング風景やオフショットなどを見ることができる。

    B'zのアルバムでは初の首位を獲得[4]。本作以降に発売されたオリジナル・アルバムはすべて首位を獲得している。また、自身のオリジナル・アルバムでは初めてミリオンセラーを記録した(オリコン調べ)。

    2018年に結成30周年記念として『DINOSAUR』までのオリジナル・アルバムと共にアナログレコード化された[5]

    収録曲

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    CD
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「RISKY」稲葉浩志松本孝弘
    2.「GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-」稲葉浩志松本孝弘
    3.「HOT FASHION -流行過多-」稲葉浩志松本孝弘
    4.EASY COME, EASY GO! -RISKY Style-」稲葉浩志松本孝弘
    5.愛しい人よGood Night...稲葉浩志松本孝弘
    6.「HOLY NIGHTにくちづけを」稲葉浩志松本孝弘
    7.「VAMPIRE WOMAN」稲葉浩志松本孝弘
    8.「確かなものは闇の中」稲葉浩志松本孝弘
    9.「FRIDAY MIDNIGHT BLUE」稲葉浩志松本孝弘
    10.「It's Raining...」稲葉浩志松本孝弘
    合計時間:

    楽曲解説

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    1. RISKY
    2. GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-
    3. HOT FASHION -流行過多-
    4. EASY COME, EASY GO! -RISKY Style-
      • 6thシングルのアルバムバージョン。
      • 本作に収録のアルバムバージョンはジェイソン・コーサロによってミックスされた。
    5. 愛しい人よGood Night...
      • 7thシングル。上記の通り、本作の収録曲として制作されたが、この曲のタイアップ先のドラマの関係者が気に入ったため、急遽シングルカットされた[8]
    6. HOLY NIGHTにくちづけを
    7. VAMPIRE WOMAN
      • 歌詞は主人公の男が女性(バンパイア・ウーマン)を誘うが、やがてその魅力に夢中にされていくという設定。
      • 主人公の声を稲葉が、女性の声を坪倉唯子が担当。
      • 後にZ'bとしてセルフカバーした。
      • 1995年のツアー『B'z LIVE-GYM Pleasure '95 "BUZZ!!"』では演出付きで演奏される予定だったが、代わりに「LOVE PHANTOM」が新しく制作された経緯がある[10][11]
    8. 確かなものは闇の中
      • 本作の制作過程で最初に完成した曲。
      • ライブ未演奏。
    9. FRIDAY MIDNIGHT BLUE
      • 歌詞は、稲葉がたまたま乗り合わせたタクシードライバーから聞いた話を元に作られた[12]。松本のお気に入りの歌詞のひとつ。
    10. It's Raining...
      • 曲のほとんどが稲葉による語りで構成されている[13]
      • 会話部分を稲葉は半分寝転んで煙草を吸いながらレコーディングをした[13]
      • 歌詞カードにはサビ部分の歌詞しか記載されていない。
    11. HOT FASHION -流行過多- (LIVE ver.)
      • 台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナストラック。音源は過去の映像作品のもの。
    12. EASY COME, EASY GO! (LIVE ver.)
      • 台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナストラック。音源は過去の映像作品のもの。

    タイアップ

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    シングル曲については各作品の項目を参照

    参加ミュージシャン

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    ライブ映像作品

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    シングル曲については各作品の項目を参照

    GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-

    HOT FASHION -流行過多-

    脚注

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    注釈

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    1. ^ B'zは1stアルバムから3rdアルバムまで、アルバムとその中に収録されているシングルを同時発売する販売方式をとっていたが、本作以降からこの販売方式は行われなくなった。
    2. ^ シングルでは『Easy Come, Easy Go!』から

    出典

    [編集]
    1. ^ 日本レコード協会 ミリオン以上認定作品」『The Record』第442号、日本レコード協会、1996年9月1日、4頁。 
    2. ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、251頁。 
    3. ^ MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「限定」の項)”. エムアールエム. 2011年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月6日閲覧。
    4. ^ “【オリコン“平成セールス”ランキング】シングルはSMAP、アルバムは宇多田ヒカルが1位 “平成No.1”アーティスト別セールスのB’zからはコメント到着”. ORICON NEWS (オリコン). (2019年4月11日). https://www.oricon.co.jp/confidence/special/52827/ 2020年4月5日閲覧。 
    5. ^ “B'z、アルバム全20作品をアナログ化。大型エキシビションで販売”. rockin'on.com (ロッキング・オン). (2018年3月22日). https://rockinon.com/news/detail/174432 2018年11月10日閲覧。 
    6. ^ “ヒット曲連発のB'z無観客ライブ「5 ERAS」開幕!ファンへの感謝と仲間との絆を伝える”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2020年11月2日). https://natalie.mu/music/news/403133 2020年11月3日閲覧。 
    7. ^ “【レポート】B'z、5週連続無観客配信ライブ<-5 ERAS 8820- Day1>に大いなる感動「みなさんの胸に届くように」”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2020年11月2日). https://www.barks.jp/news/?id=1000191657 2020年11月3日閲覧。 
    8. ^ 「BH 90年11月号」より
    9. ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、194頁。 
    10. ^ 佐伯明『B'z ウルトラクロニクル』ソニー・マガジンズ、2003年、151-152頁。 
    11. ^ 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日、76頁。 
    12. ^ 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日、20頁。 
    13. ^ a b 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、177頁。 

    外部リンク

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