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BAD COMMUNICATION

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
B'z > 作品リスト > BAD COMMUNICATION
『BAD COMMUNICATION』
B'zEP
リリース
ジャンル
時間
レーベル BMGビクター
プロデュース 中島正雄
チャート最高順位
  • 週間12位 (オリコン)[1]
  • 1990年度年間29位(オリコン)
  • 1991年度年間26位(オリコン)
  • 1992年度年間87位(オリコン)
ゴールドディスク
  • トリプル・プラチナ(日本レコード協会[2]
  • B'z アルバム 年表
    • BAD COMMUNICATION
    • (1989年)
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    BAD COMMUNICATION』(バッド・コミュニケーション)は、日本の音楽ユニット、B'zの1枚目のミニ・アルバム。1989年10月21日にBMGビクターより発売された。このアルバムは、BMGルームス(現:VERMILLION RECORDS)の設立後も、発売権はソニー・ミュージックダイレクトGT musicに残された。

    概要

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    キャッチフレーズは「エンドレスで、かまわない。止めるまで、DANCE空間。DANCE ORIENTED SPECIAL[3]

    本作からディスクレーベルが専用デザインになった[注釈 1]。初回盤のみCDケースを入れる紙製の箱が付いており、外からCDのレーベル面が見えるようになっているため、CDケースの中にある紙が入っていない。また、このケースの裏ジャケット(ディスクトレイとケースの間の紙)は収録曲が表記されている物と表記されていない物が存在する。

    同時発売のカセットテープ版には、表題曲「BAD COMMUNICATION」のオリジナル・カラオケが収録されている。また、発売時に同時に製作されたプロモーション用の7インチ盤(レコード)には日本語ショートバージョンと英語ショートバージョンが、クラブ配布用の12インチ盤(レコード)には英語ロングバージョンとオリジナル・カラオケが収録されている。12インチ盤のレーベルには「Words&music:B'z」と記載されており、ジャケット裏面のクレジットが全て外国人(要はデタラメ)の表記となっている。

    1枚目、2枚目のオリジナル・アルバムがヒットせず、松本は本作について「3枚目のアルバムに繋げる意味合いで実験的に制作した」とコメントしている[4]

    非公式ベスト・アルバム『Flash Back -B'z Early Special Titles-』には、全ての曲が収録されている。

    2021年5月21日、サブスクリプションサービスにて全曲解禁に伴い[5]iTunesでも本作が配信された。

    記録

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    本作は、公式には『ミニ・アルバム』としているが、日本レコード協会では曲数の少なさからシングルとして扱われており、日本レコード協会調べにおいては12cmシングル(マキシシングル)で初のミリオンセラーとなった[注釈 2]

    オリコンアルバムチャートでは初登場15位[6]、最高位12位(1991年1月28日付)であり、100位以内に163週(1989年10月30日付〜1993年9月20日付。その期間中、9回にわたって100位圏外へ落ちている)チャートインしている[1][7]。1992年3月9日付においてオリコンでの累計100万枚突破を達成している。ちなみにオリコンアルバムチャートにおいて、10位以内に一度も入らずにミリオンヒットを達成した作品は本作と『Kind of Love』(Mr.Children)のみ。

    ちなみに、本作から『FRIENDS II』までのミニ・アルバムは、全てミリオンセラーとなっている。

    収録曲

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    CD
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「BAD COMMUNICATION」稲葉浩志松本孝弘
    2.「OUT OF THE RAIN -OFF THE LOCK STYLE-」稲葉浩志松本孝弘
    3.「DA・KA・RA・SO・NO・TE・O・HA・NA・SHI・TE -OFF THE LOCK STYLE-」稲葉浩志松本孝弘
    合計時間:

    楽曲解説

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    1. BAD COMMUNICATION
    2. OUT OF THE RAIN -OFF THE LOCK STYLE-
      • 1stアルバム『B'z』収録の「君を今抱きたい」の全英詞アレンジバージョン。演奏時間は7分41秒で、現時点でのB'zの全曲中で最長となっている[注釈 3]
    3. DA・KA・RA・SO・NO・TE・O・HA・NA・SHI・TE -OFF THE LOCK STYLE-
      • 1stシングル「だからその手を離して」の全英詞アレンジバージョン。前曲とは異なり、「だからその手を離して」という言葉が歌詞やタイトルにそのまま使われている。
    4. BAD COMMUNICATION オリジナルカラオケ ※カセットテープ版にのみ収録

    「BAD COMMUNICATION」のバージョン違い

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    BAD COMMUNICATION (JAPANESE SHORT VERSION)
    7インチ盤にのみ収録。日本語バージョンを短くしたバージョン。CD作品には未収録となっている。
    Bad Communication E.Style
    12インチ盤と、2ndミニ・アルバム『WICKED BEAT』に収録の全英詞バージョン。アレンジは原曲とほぼ変わらないが、全体的に音がやや重くなり、稲葉のボーカルにも厚みが出ている。
    7インチ盤、ベスト・アルバム『B'z The Best "Pleasure"』、韓国限定発売のミニ・アルバム『DEVIL』には、ショートバージョンで収録された。
    BAD COMMUNICATION (000-18)
    8thアルバム『LOOSE』収録。アコースティックブルース調になっており、3番の歌詞がカットされている。
    BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style-
    ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』収録。原曲の打ち込みだった部分の多くが生音になり、ハードロック調にアレンジされている。一部カットされている箇所があり、演奏時間は原曲より約1分短い。

    タイアップ

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    参加ミュージシャン

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    ライブ映像作品

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    BAD COMMUNICATION

    脚注

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    注釈

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    1. ^ オリジナル・アルバムでディスクレーベルが専用デザインになったのは3枚目のアルバム『BREAK THROUGH』から。
    2. ^ ただし、オリコンではミニ・アルバム扱いだったため、オリコン調べによる12cmシングル初のミリオンヒットとなった作品は、福山雅治の『HELLO』。
    3. ^ The Ballads 〜Love & B'z〜』の隠しトラックを除く。
    4. ^ 例外的に、38thシングル『愛のバクダン』の初回盤にのみ表題曲の「TV STYLE」を収録している。

    出典

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    1. ^ a b “B'z、さらなる記録更新へ!ニューアルバムリリース決定!”. ORICON NEWS (オリコン). (2006年5月10日). https://www.oricon.co.jp/news/21023/full/ 2020年9月1日閲覧。 
    2. ^ 日本レコード協会 ミリオン以上認定作品」『The Record』第443号、日本レコード協会、1996年10月1日、4頁。 
    3. ^ MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「キャッチコピー」「catch copy」の項)”. エムアールエム. 2011年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月28日閲覧。
    4. ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、240頁。 <『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、239頁。 
    5. ^ “B'zが全曲サブスク解禁、初配信ライブを映像作品化”. 音楽ナタリー. (2021年5月21日). https://natalie.mu/music/news/429056 2021年5月21日閲覧。 
    6. ^ オリコン週間アルバムチャート1989年10月30日付
    7. ^ “B'z、歴代No.1アーティストまでの軌跡!”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2006年5月25日). https://www.oricon.co.jp/news/22742/full/ 2020年11月25日閲覧。 
    8. ^ 『B'z Unreal Music『B'z TWELVE』』祥伝社、2000年、171頁。ISBN 4-3966-1118-8 
    9. ^ 平成のテレビを彩ったCMキング&クイーン|ニホンモニターCM起用社数ランキングまとめ』(プレスリリース)ニホンモニター株式会社、2018年12月13日https://www.n-monitor.co.jp/2018/12/13/11892024年5月6日閲覧 
    10. ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、240頁。 <『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、240頁。 
    11. ^ 都築響一「サルマネクリエイター天国18回」『マルコポーロ』94年10月号、文藝春秋社 
    12. ^ TAK・E. 著「元ネタ完全ガイド」、宝島編集部 編『音楽誌が書かないJポップ批評14 「B'zの不思議」再考!』宝島社、2001年。ISBN 4-7966-2335-3 
    13. ^ 夏至明 著「B'z」、宝島編集部 編『「パクリ・盗作」スキャンダル読本』宝島社、2006年。ISBN 4-7966-5072-5 

    外部リンク

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